なぜか唐突にガンダムSEEDを考えてみる週間に突入。といってもやたらと複雑な設定をちゃんと理解してみようと言うだけなんだけど。手元に資料は無いから全てソースはwikipedia(キリッ 間違いがあったら突っ込みをいれて欲しい。
コーディネイターについて
遺伝子操作によって生まれながらにして知能的、身体的に強化された人間のこと。逆にそのような処置を施されず、自然に生まれた人間をナチュラルと呼ぶ。具体的にはどの程度の強化なのかというと、例えば知能的には「深宇宙探査開発機構」という機関の第一級管制官の資格試験に合格するには、コーディネイターでは2年、ナチュラルでは3倍の6年かかると言われる程度。また身体的にはナチュラルではまず死亡すると思われていた、MS単体での大気圏突入にも耐えられる程度(機体そのものはPS装甲によって耐えられるが、コックピットの温度上昇を防ぐことはできない)には過酷な近況にも耐えられる。劇中の言葉を借りれば、「見た目、同じに見えるんだろうが、中身の性能は全然違う」のがコーディネイターである。
世界背景
全ての発端はCE15年のジョージ・グレンの告白。コーディネイターという物の存在とその製造方法が公表されたことに発する。翌年には国連にてコーディネイターの作成を違法とする法案が成立するが、金さえあれば優秀な子供が生まれることが約束されるとあって、富裕層の間で秘密裏に作成されるコーディネイターは後を絶たなかった。CE30年には伝統宗教の権威失墜もあり、人間の遺伝子操作への反感も多少は薄らぎ、半ば公然とコーディネイター作成は広がっていく。CE55年には再度コーディネイターの作成を禁止する条約が採択されはしたが、既に焼け石に水だった。
そして、ナチュラルとコーディネイターは思想的に相容れがたかったのか、ナチュラルは地球、コーディネイターはコロニーと居住空間が分かれていく。その流れを決定付けたのが、地球での新型インフルエンザの発生。死者が大量発生したナチュラルに対し、病気への耐性の高いコーディネイターは罹患者数ゼロ。しかも病気にかからないと言う性質上、コーディネイターの医学はナチュラルのそれと比して遅れていたにも関わらず、ナチュラルに先んじてコーディネイターがワクチンを開発したことから、このインフルエンザ自体がコーディネイターの陰謀なのではないかと言う見方が広がり、対立が深刻化、結果として地球在住コーディネイターのコロニーへの移住は加速していった。
こうして物理的な住み分けがなされたナチュラルとコーディネイターだが、元々コロニーは地球の国家群による出資で作られた物であるので、出資者であるナチュラルと居住者であるコーディネイターの利害は一致せず、次第に反発しあうようになっていく。そんな中、コロニー群に住むコーディネイターたちによって、コロニー国家とも言えるプラントが自然成立する。後のザフトの前身となる民間団体も発足し、その団体が中心となりコーディネイターの自立の為、あるコロニーを穀物生産プラントに改装し食料生産を開始。これに対し地球側は実力を行使してもこれを排除すると勧告しプラントに対し威嚇行動に出たが、プラントは秘密裏に開発していたMSで地球側部隊を一方的に壊滅させる。一気に高まった地球、プラント間の緊張を解消すべく交渉の場がもたれることになったが、爆弾テロにより地球側の代表者が死亡。プラント側代表者が難を逃れていた為、地球側はこのテロをプラントによるものと断定、プラントへ宣戦布告。こうしてヤキン・ドゥーエ戦役が始まり、血のバレンタイン、そして本編の戦いへと続いていく。
キラ・ヤマトの出自とその関係者について
遺伝子操作によって設定した通りの能力を持った個体を生み出すコーディネイター技術だが、100%設定したままの個体が生まれるわけではなく、母胎からの影響により設計書からズレが生じることはどうしても避けられなかった。そこで母胎の影響を取り除き、100%設計書通りの(言い換えると、クライアントの要望通りの)個体を生み出すべく発案されたのが、人工子宮である。ユーレン・ヒビキ博士はその人工子宮の研究者であったが、いつしか「100%設計書通りの人間を作る」という目標は「極限まで身体的、知能的に強化した人間を産み出す」という目標に変わっていった。研究段階であった人工子宮の完成度は低く、納得のいく個体を生み出すまでに幾多の「失敗作」が作り出されたが、CE55年5月18日、遂に人類究極の個体、スーパーコーディネイターの作成に成功する。そのスーパーコーディネイターが、キラ・ヒビキ。後のキラ・ヤマトである。
このヒビキ博士の研究を資金的に支えたのが、代々続く資産家であるアル・ダ・フラガ、ムウ・ラ・フラガの実の父親である。アルは自身の妻の影響が色濃く出ている息子のムウを嫌い、自らのクローンに家督を継がせようと思い立つ。そこでアルが目をつけたのが、遺伝子工学の研究者であるヒビキ博士だった。アルは自らのクローンの作成と引き換えにヒビキ博士に金銭援助を申し出、その結果誕生したのがラウ・ラ・フラガ、後のラウ・ル・クルーゼとレイ・ザ・バレルである。しかしこの時、クローニングによるテロメア遺伝子の減少短縮問題は技術的に解決されておらず、アルのクローン2人は老化の進行が早く寿命が短い「失敗作」であった。自らのクローンであるラウが失敗作であると知ったアルはラウを放逐、それがヤキン・ドゥーエ戦役におけるアラスカにおけるザフトの壊滅、ムルタ・アズラエルによるプラントへの核攻撃、パトリック・ザラによるジェネシスの使用の遠因となっている。
感想
ここまでは設定と言う事実を、できるだけ客観的にまとめてみたわけだけど、ここからはそのまとめた内容を踏まえての自分の感想。
これ、どう考えてもキラを主人公にしたこと自体が間違いだったとしか思えないんだけど。キラがラスボス、主人公はムウ、ベジータ的立場にラウを配した方が物語的に絶対面白くなる気がする。キラは生まれた時からパラメータMAX、言い換えると全く成長の要素が無いわけで、その時点でキラは主人公として不適格。その点ムウはナチュラルなので延び代がある上、「特殊な空間認識能力」という主人公に必要な特殊スキルも持っている。ラウとの関係にしたって、キラとラウだと踏み台にした側とされた側でしかないのでどこまでいっても平行線にしかならないのに対し、ムウとラウならば和解フラグを立てられる。そうすればラウを積極的に劇中で活かせるようになり、ラウをナチュラルでも必死に努力すればコーディネイターと対等に渡り合える証拠、ひいてはナチュラルとコーディネイターの掛け橋となる存在にすることができる。また、種死のデスティニープランに反対する流れでも、本編ではキラがデュランダル議長を打倒した事で、結局最強の遺伝子をもつ戦士が最強だったと証明する事になってしまい、デスティニープランの正しさを後押ししてしまってるけど、ナチュラルが倒すことで明確に否定できる。他にもイザークやディアッカなんかのザフト赤服組もナチュラルに負けたことでナチュラルに対する態度の軟化も期待できそうだしで、主人公をスーパーコーディネイターという究極超人に設定したメリットが見当たらない。どうしてもキラを主人公にしたいのであれば、生まれながらにして多くの業を背負った人類最高の存在であると言う事実を知ったキラが、ならばその業を背負い、その責任を果たすべく世界を正しい方向に導いてみせる!とラクスあたりのカリスマ性を利用しつつ世界の統一を図るストーリーにしたほうが無理が無い。むしろそんなキラが最終的に主人公ムウに倒される種だったら死ぬほど見てみたいわ。
もしかしなくても、こんな話は長年種に関し議論を交わしてきた方々の間では出尽くした話題かもしれないけど、せっかく自分なりにまとめたのでこうしてサイトに載せてみる。